ジャンル:現代
作者:森崎様 サイト:Tiny garden イヤフォンは私を逃がしてくれる。音楽は私を救ってくれる。 縋っていて何がいけない? 閉じ篭もっていて何が悪い? ――本文より引用 ClubA&Cの新作掲示板より発掘。 原稿用紙四枚程度の掌編です。 最近結構見かけますよね。歩いているときでも電車内でも、イヤフォン・ヘッドフォンで音楽聴いてる人。私は持ってませんがiPodとかも普及してますし。 このお話の主人公も、そんな「音楽依存症」とでも言うべき少女です。 音楽を聴いている時は現実から逃げ出す事ができる、自分が誰とも関わらない事で他人に迷惑をかけるのか――? そう考えています。実際は音漏れとか結構迷惑なんですけどまぁそれは今回の論点じゃなくて。 音楽を聴いている間は確かに外の世界から隔絶され、自分の世界に浸っていられると思います。現に私の知り合いも「雑踏がいやだから音楽を聴いてる」と漏らす事があります。その人は私と居るときでもイヤフォンつけて音楽を聴いています。そして私の話は全然耳に入らないようです(最近は私の居る側のイヤフォンを外すようになりましたが(^^;)) 自分の世界に篭るという事は、自分に差し出される手にも気づかないという事です。そんな世界はいつか破綻します。自己世界の破綻、それはすなわち精神の綻びに等しいものだと思います。本当かどうかは知りませんが(汗)、女性の鬱患者は増えているそうです。 物語の少女にはきちんと手を差し伸べてくれる人(先輩)が居ます。しかし、少女はその彼から「好きだ」と告白されている場面でも逃げようとしています。何故逃げたいのか、その理由ははっきりと記されていませんがいずれはしっかりと受け止められるようになって欲しいですね。 つーか先輩頑張れ(笑)
by ixchel
| 2006-06-14 08:54
| 短編まで
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