続いて飛ばしてたEブロックで~す!
こうなりゃ行けるところまで行ってやるぜ覆面作家企画ーっ。 ここは事前に読んだ事ある人は一人。 推理しようと思ったら大変だっただろうなぁ。 「E-01 星」を見たとき、「あれ、これ読んだよ!?」と思ったけど、それはF-01でした(笑) 同タイトルを同じ番号ってやるなぁ。同ブロックだったらもっと面白かったね! E-01 星 書き方に特徴があるなぁ。あんまり書きなれてないというか若い方、かな……って推理はしないのに何見てんのって感じだね(笑) それぞれ親子の会話。序章が特に抽象的すぎて、後半のどこに繋がっているのかよく分かりませんでした、ごめんなさい(汗) 人類が宇宙へ逃げたのも、絶滅の危機(?)に瀕しているのも、元を辿れば自分たちの行いが跳ね返ってきた結果なのでしょう。でも因果応報の一言で片付けてしまうには、地上に残されたあの親子が可哀想すぎます。 E-02 遠い星の研究生 出だしの「台所」でオチが分かってしまいました。あ、こいつアレだな……って(^^; すっごい慌ててるのに、妙に冷静な主人公の突っ込みが笑えます。ていうかいちいち記録とってる研究者が! あのマイペースさがいいよ! テンポのよい文章にお約束のような展開がすっかりはまっていて、読んでいてもう爽快でした。面白かったです! E-03 真夜中の散歩 うーん、近未来? 政府軍やらレジスタンスやら、なんとなくしか背景がつかめませんでした。うぐぐ、もったいない。 狂気に身を任せてしまえば、それが一番楽な道でしょう。何も考えず現実から目をそらして居られるのなら、理不尽な世界をもう見ずに済むのだから。 その点、主人公やその相棒は強い意志を持っていますね。彼らならきっと、最小限の犠牲で政府を倒せると信じています。 E-04 こうして、星はおちた すごーい! しっかりとしたFTに、安定した文章。たった20枚にこれだけの物語を詰められる作者さんの技量に感服です。王族を太陽は月になぞらえて呼ぶ風習、素敵ですね。本当にあってもおかしくないなぁ、とさえ思ってしまいます。 同じ星でも、『革命』と『孤高』の間にはとても大きな隔たりがあった。でも、共に『おちた』ことでその境界線はなくなったのでしょう。おちて、初めて一緒になれる。皮肉な話ですね。 E-05 いとしのメリラ 最初はFTかと思いましたが、外国のお話でしたね。 キャラの個性がはっきりしていて楽しかったです。妹離れができてないフィリックの意地っ張り具合が最高でした! そして気丈なメリラが可愛い。ドレスを台無しにした言い訳がもう素敵すぎます。リカードとは良い夫婦になれそうですね。七年も前にあげたバッチを憶えているのは凄い。愛だなぁ……(しみじみ) E-06 レディ・ホログラムの歌声は うわぁ、めちゃくちゃ優しい雰囲気の物語でした。SFな設定なのに、古きよき時代という印象を受けます。老人の昔話が大半を占めているせいでしょうか。 チップはやはり息子が抜き取っていたんですね(笑)歌声を取り戻したマデリーンの描写が綺麗で、老人の心情も反映しているようで素敵でした。 E-07 夜になったら会いに行こう 和美ちゃん可愛いなぁ。それだけに死んでしまったのが不憫です。というか日高君! 彼女明らかにあんたのこと好きだったじゃんよー! と読んでて思いました(笑)親友である太田さんならそれを知ってて彼を連れてきたのでしょうか。先生云々は建前っぽいなぁと。 ラストの一文にタイトルが反映されてて、哀しいけど綺麗な終わり方でした。 E-08 小天狗の森 和風FTは普段読まない私ですが、楽しめました。翔陽と雪のケンカというかじゃれ合いみたいなのが微笑ましいです。 そして世の理不尽さを象徴する武士たち。彼らと対峙する翔陽がかっこいい! 私は何て言うか、普段とのそういうギャップに弱いんですよー。いつもはやる気ないのに、真面目なシーンではびしっと決めてくれるキャラ! 良いですね~。 額にまいてたのもは、まあ(笑) E-09 星の音見つけて 最初主人公の年齢が分からなくて、頭の中で何度も修正を加えてたのが残念。語り口が幼いことから、小~中学生だとは思ってたんですが。 凄く詳しいですね。私は全然分かりませんが、それぞれの音の意味を考えていくと、凄く深い意味がこめられているんだなぁと実感しますね。 最後のコンクールは絶対に優勝でしょう(・ω・*) E-10 フォーチュン・スター お、女ってこえぇ……! いや本作は決してそこがメインというわけじゃないのですが、いじめや報復があまりに鮮明だったので。主人公の心情もきちんと描写されていて、アカネを想う気持ちが非常に分かりやすくかつ繊細に伝わってきました。というかアカネの発した言葉に驚いたのは私だけでしょうか。もっと女の子らしいかと思ってました(笑)いや、ああいうキャラ大好物なので余計にびっくりというか……! 最後はほんのり救いがあって、読後感は良かったです。きっと二人は――ぎくしゃくはしてるけど――また寄り添って歩いていけるんじゃないでしょうか。 E-11 光の手 少年と少女の背負うものが細やかに、けれどしつこくない程度に描写されていて、非常に物語に入りやすかったです。同じことを考えていた、見ず知らずの二人。この出会いは、少女により多くのものをもたらしたんじゃないかな、と思います。 ただ、ちょっと物足りないですね。「ママ」のこととか、もっと枚数があれば書きこめる要素は沢山あると思います。非常に上手く、コンパクトにまとまっていて、そういう意味で物足りないなぁと。
by ixchel
| 2007-02-08 12:10
| 覆面1~2
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